【現役会計事務所職員が語る】会計事務所のパートって時給がいい?

会計事務所でパートとして働きたい。

イメージとして時給は良さそうだけど、本当のところはどうなの?

時給がいいってことは、仕事内容が難しいのかな?

自分にも出来そうだったら頑張りたいんだけど、税理士事務所で働いている人はどんな人が多いですか?

会計事務が自分に向いているか知りたいです。

 

本記事では下記の内容を解説します。

■ 会計事務所のパートで働いている人の時給はいい?

   □ 一般の会社の事務よりは高額

   □ 定時で終われる事務所が多い

   □ 事務所によるが休みが取りやすい

■ 会計事務所の仕事に向いている人

   □ パートが担当する主な仕事

   □ 会計事務所がパートに求めるスキルは?

 

会計事務所に勤めて12年。

未経験からこの業界に飛び込み、今では法人の決算業務まで任されています。

この仕事の面白いところは、色んな業界の中身を見られるというところです。




■ 会計事務所のパートで働いている人の時給はいい?

 

□ 一般の会社の事務よりは高額です

 

会計事務所のパートの時給は、一般的な中小企業の事務職と比べると高いです。

経理の幅広い知識が求められるからだと思っています。例えば私は、飲食店、町工場、美容室、クリニック、電気工事、介護施設・・・

色々な顧客の経理全般を担当しています。

それぞれの業界には独特の経理の仕方もあったり、専門用語などの理解も必要です。

覚えることがたくさんあって、大変だと思うかもしれませんが大丈夫です。

仕事をするうちにたくさん学べます。

そして、自分一人では経験することがなさそうな業種の内面も知ることができます。

実際、私は以前は小さい会社の営業事務をしていたのですが、そのころは仕事内容も限られていましたし、給料も田舎の会社なのでかなり安月給でした。

今は会計事務所のパートですが、以前より給料はいいです。

仕事の内容も経営に直結する会計、税務の仕事なので、以前とは比べ物にはならないくらい楽しいです。

やりがいがあって、時給のいい事務職につきたいなら、会計事務所のパートはかなりおすすめです。

 

会計事務所で働くには簿記の知識は必須です。

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□ 定時で終われる事務所が多い

 

事務所にもよるかもしれませんが、会計事務所は毎日定時できっちり終われるところが多いです。

私の勤めている事務所はピッタリ時間に帰らせてもらえます。

顧客が多いと忙しいことには変わりないですが、基本的に終わった月の資料を元に処理をしています。

なので急に新規の顧客が入ったりしないかぎり、毎日超急ぎの仕事があるというわけではないです。

自分の勤務時間の中で時間配分をしっかりすれば、ほぼ毎日定時に帰れています。

ただ確定申告の時期はそうもいかないことがあります。

私は普段土日休みなので、1~3月の忙しい時期は、定時で帰る代わりに土日に仕事に出たりと調節しています。

会計事務所の事務は、時間を上手く使って仕事を終わらせていくことが可能です。

定時で終わってプライベートの時間も十分もつことができます。

 

□ 事務所によるけれど休みが取りやすい

 

会計事務所のパートは休みの調整もしやすいです。

子育てしながら働いていると、休みが取りにくい職場は厳しいですよね。

なぜ休みが取りやすいかというと、会計事務は顧客から預かった仕事を期限までに終らせればいいからです。

飲食店や他の接客業のように、この時間は忙しくなるから〇人いないといけない、という状況にはなりにくいです。

例えば、休みたい日を申告して了解を得られたら、決算月や次のアポイントを元に優先順位をつけて仕事を終わらせていけば大丈夫。

かといって、そんなに自由に休み取り放題ではありません。

私は子供の学校行事等で休んだり、早退したい日だけです。

行事が続くこともありますが、その辺りは普段からの信頼関係が大切かもしれません。

そのような感じで会計事務所は、期日に間に合うように工夫して仕事ができていれば休みの調整がしやすい職場です。

 

■ 会計事務所の仕事に向いている人

 

□ パートが担当する主な仕事

 

主な仕事は以下のとおりです。

 

・資料整理

・会計ソフト入力

・申告書作成

・申告業務

・給与計算

・事務所のパソコン操作全般

順番に解説していきます。

 

①資料整理

顧客から預かった資料をわかりやすく整理します。

資料がどのような状態でやってくるかは、お客様次第です。

紙袋に何もかも詰め込まれている場合や、綺麗に整理された振替伝票を作成してくれている場合もあります。実際はほとんどが前者、後者はとてもめずらしいです・・・

 

②会計ソフト入力

整理したor振替伝票を会計ソフトに仕訳入力していきます。

会計ソフトは沢山ありますが、メジャーなのは弥生会計、JDL,TKCなどでしょうか。

初心者対応ソフトではfreeeが有名ですね。

スマホで申告まで完結できるという手軽なアプリです。

無料お試し登録があるので、会計ソフトがどんなものか試してみるのがいいと思います。

 

③申告書作成

法人は決算が終わると2か月以内に申告書を提出します。

毎月会計ソフトに入力していたデータを元に、申告書を作成します。

個人事業者の場合は3月15日までに申告書を作成して提出します。

申告書作成は難しそうなイメージがあると思います。

でも、ほとんどソフトが計算してくれるので、仕事の中で十分覚えられます。

 

④給与計算

月末には給与計算の仕事もあります。

会計事務所の顧客は、少人数の会社も多いので、給与計算を頼まれることも多いです。

従業員の方の情報が毎月送られてくるので、社会保険料や税金を計算して、明細表を送り返します。

年末には年末調整もあります。

それぞれの会社の従業員一人一人、資料をみて源泉所得税を計算し、還付金額などをお知らせします。

 

⑤事務所のパソコン業務全般

会計事務所はまだまだ年配の先生も多く、パソコンが苦手な方も多いです。

会計ソフトの操作はもちろん、エクセルやワード、メールソフトの操作も代わりにすることがよくあります。これについては、基本的なことがわかっていれば大体OKです。もしも自分ではわからないことがあったとしても、ネットで検索→解決しています。

 

□ 会計事務所がパートに求めるスキルは?

 

これまでだいたいの仕事内容を説明してきました。

ここで会計事務所の仕事に向いている人について言えるのは、数字に抵抗がなく、正確さを求めるられる人です。

数字に強いと、計算の間違いにも気づきやすいです。会計ソフト入力は、単純作業になることも多いので、正確に入力が続けられるような集中力も大事です。

あとは仕事をすすめやすいように、自分なりに工夫していける人です。

顧客から預かる資料は、10件あれば10件とも違います。

それをもとに資料作成、資料整理するには工夫が必要です。

 

■ まとめ

 

会計事務所の仕事は少し大変そう、と思われた方もいるかもしれません。

でも数字を通して、色々な業種の方のくらしを知ることができて楽しいです。

時給も他の事務職と比べていいですし、迷われている方はぜひ挑戦してみてください。